コラム P.2 クラリック


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写楽とクラリックの間にはボツキャラが存在します。

今回のキャライメージは「近接戦闘に長けたパワーキャラ、銃器も使用」。
そこで候補に挙がったのが相田裕氏作「GUNSLINGER GIRL」のヘンリエッタ嬢でした。


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共通ステート・基本的な攻撃まで製作を終えた頃、
当初より危惧していた問題につまづきました。

それは「声」。
ご存知のように劇中(アニメ)の彼女は口数が少なく、
口を開いても「あっ・・・」とか「うっ・・・」とか「ジョゼさん・・・」といった感じで、
まるでアダルトゲームのようなやましさを醸し出してしまう。

対戦格闘キャラとして見ると、パワフルなキャラが無口というのはやはり物足りなくあり、
私としても、元来大人しい女性に戦闘を無理強いするのは はばかられた為、
急慮別のキャラを登用する事になりました。


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映画のワンシーンを元に製作した動画用1枚画ステージ「Libria」
柱の上部にみられるレリーフはテトラグラマトン党の"T"であろうか


さて、洋画「リベリオン(Equilibrium)」の主人公をモチーフに製作した当キャラですが、
最も配慮した点は作中の随所に見られる(個人的な所感ですが)微妙な「恥ずかしさ」です。

冒頭の突入シーンからして、「蹴り破ったドアに飛び乗り室内サーフィン」という、
一歩間違えればギャグマンガのような演出。
そうした拙さを補って余りある物を持った映画であることは確かですが、
上記の点もまた「リベリオン」の愛すべき魅力ではないでしょうか。

そして当キャラも、決してスタイリッシュには成りきれない、
いわばB級感の表現を意識して製作しています。



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